【東北&北海道(34)】山形県米沢市の名物"米沢牛"を食す【牛鍋おおき】
2020年8月15日(土)〜2020年8月30日(日)の約2週間にかけて東北と北海道を旅してきた時の様子を記事にしている。
前回の記事はこちら↓
kimagure-hitoritabi.hatenablog.com
本日は2020年8月29日(土)。午前中に山形県酒田市を観光してきた私は、11:45発の電車で鶴岡駅へと向かった。
鶴岡駅に着いたのは12:16だった。鶴岡での滞在時間は1時間ほどだった。特に何をするとかは決めていなかったので駅周辺をブラブラすることにした。鶴岡公園など行ってみたいところはあったのだが、駅から歩いて30分近くあることもあり、今回はやめることにした。気温がもう少し涼しければ急いで行っても良かったのだが。
鶴岡は国内唯一のユネスコ食文化創造都市だそうだ。ユネスコは、"創造都市ネットワーク"という事業を2004年から行なっている。これは文学・映画・音楽・工芸・デザイン・メディアアート・食文化の7分野において世界でも特色のある都市を選定するものであり、都市同士が連携することによりグローバル化による固有文化の衰退を防ぐことを主な目的としている。鶴岡はこの7分野のうちの"食文化"で、2014年12月に創造都市として登録されたのだ。食文化としては鶴岡は国内唯一の登録だが、食文化以外を見ると、映画で山形市(山形県)、音楽で浜松市(静岡県)、工芸で金沢市(石川県)・篠山市(兵庫県)、デザインで名古屋市(愛知県)・神戸市(兵庫県)・旭川市(北海道)、メディアアートで札幌市(北海道)が登録されている。
駅から少し歩くと"青森屋"というフルーツショップがあった。
青森屋↓
http://www.aomoriya0235220341.co.jp
白桃のフルーツサンドというのが美味しそうだったので、買って駅中の休憩スペースのようなところで食べた。見ての通り桃が肉厚で、とてもジューシーだった。山形県産の"川中島"という白桃を使っているそうだ。クリームはヨーグルト味で、食パンはフワフワでとても美味しかった。
鶴岡駅にハチ公像の試作品なるものがあった。ハチ公が有名になったのは1932(昭和7)年に「今は亡き主人を待ち続ける7年間」という見出しで朝日新聞に掲載されたのがきっかけなのだが、その記事を書いたのが鶴岡市出身の動物愛好家の斉藤弘吉氏だそうだ。その記事の2年後の1934(昭和9)年に渋谷のハチ公像が設置されたのだが、第二次世界大戦中にその存在が不明となってしまう。終戦後にハチ公像の復活を望む声が強くなり、斉藤弘吉氏は初代像の制作者である安藤照氏の息子の安藤士氏に依頼。1948(昭和23)年8月に現在の2代目ハチ公像が完成した。そしてその制作場所を提供したのが旧藤島町(現鶴岡市)出身の佐藤圓治氏だったそうだ。
このように、ハチ公像は鶴岡市とも深い関わりがあるのだ。元々この試作品は正体不明のまま藤島町役場(2005年より鶴岡市役所藤島庁舎)に保管されていたが、2006(平成18)年に地元薬剤師である高宮宏氏によって渋谷ハチ公像の試作品であることが明らかにされ、2012年6月24日からJR鶴岡駅構内に公開されているそうだ。
ハチ公の死去1年前に撮影された写真もあった。
さて、なんだかんだで駅周辺にも見どころがあり、短い時間であったが鶴岡での滞在を楽しむことができた。この後は13:49発の羽越本線で山形駅へと向かう。
途中、余目駅〜新庄駅間で最上川が見えた。最上川は日本三大急流の一つであり、1つの都府県のみを流域とする河川としては国内最長だそうだ(北海道も含めば石狩川、天塩川の方が長い)。
新庄駅で乗り換えがあった。14:53に新庄駅に到着して次の電車が16:14発なので1時間半近くここに滞在することになる。といっても新庄駅には昨日も来たので特にすることもなく、駅の中でゆっくりすることにした。
ゆめりあの中にウサギがいた。ゆめちゃん(愛称ブー)とりあちゃん(愛称ハナ)だそうだ。
ゆめちゃんは触っても大丈夫と書いてあったので触ってみた。触っても特に反応はなかった。
あとは休憩スペースのようなところでゆっくり過ごして16:14発の奥羽本線に乗った。
山形駅に到着したのは17:23だった。山形駅での滞在時間も1時間強と時間もそんなになく、特にすることは決めていなかった。駅前にあった周辺案内図を見ると"霞城公園(山形城跡)"があるようなのでそこに行ってみることにした。ちなみに"霞城(かじょう)"とは"山形城"の別名だそうだ。
地図上では南門と記されている場所にも門らしきものはなかったので、おそらくかつてはここに南門があったということなのだろう。
本丸への入口があったが閉まっていた。
公開時期は4月中旬から10月下旬までの09:30から16:00までと書いてあった。山形市のHPには8月の公開時間は17:00までと書いてあったが、コロナの関係で16:00までとなっていると思われる。どのみち、この時はすでに17:00を過ぎていたので、中には入れなかった。
他にも公園内には山形県立博物館・山形市郷土館・山形美術館などが入っているようだ。また、公園には桜の木が1,500本も植えられており、桜の名所でもあるそうだ。中でも西側のソフトボール場の横にあるエドヒガンの木は山形城が築城された当時から存在している樹齢600年を超える木であるとされており、「霞城の桜」として山形市の天然記念物に指定されている。桜の咲く頃にも一度来て見たいものだ。
それ以外にも、公園内には体育館などもあり、地元の学生が利用しているようだった。
猫もいた。
東口の方が繁華街という感じがして、飲食店なども沢山あった。
小さくて見辛いかもしれないが、鳥が大量発生していた。地元のおばちゃんによるとこれはムクドリだそうで、毎年この時期に大量に発生してうるさくて困っていると言っていた。
鳥の大群を見たあとは駅に戻った。
山形には蔵王(ざおう)温泉というのがあるらしい。調べると、山形駅からバスで40分ほどのところにあり、近くにはスキー場もあるようだ。このあとは18:38発の奥羽本線に乗り、米沢駅へと向かった。
米沢駅に到着したのは19:31だった。ここでの目的は米沢牛を食べることで、事前に調べて"牛鍋おおき"という店に行こうと思っていた。
牛鍋おおき↓
ラストオーダーが20:00とあまり時間がなかったので、何をするよりも先にまずは店に向かった。お店までは駅からすぐで、2分も歩けば到着した。
私は店長おすすめと書いてあった"米沢牛鍋定食"を注文することにした。
定食には牛鍋の他にご飯とみそ汁、お新香などが付いていた。肉はとても柔らかく、感動的な味だった。流石ブランド牛。値段もこれで2,500円なら妥当なのではないだろうか。
店を出るときにはラストオーダーも終わっていたので、"準備中"の札が立っていた。
店を出たあとは、米沢駅の東口にも行ってみた。
東口よりは西口の方が栄えているといった印象だった。
米沢は上杉謙信のゆかりの地としても知られ、上杉神社や上杉城址など、上杉謙信や上杉家について知ることができるスポットが残っている。2007年のNHK大河ドラマ「風林火山」でGACKTが謙信役として主演もしていた(私は見ていなかったのだが)。
さて、この後は20:40発の奥羽本線で福島へと向かう。では、今回はここまでにしよう。このあとは福島から夜行バスに乗り、夜行バスで東京へ帰る。次の記事が【東北&北海道】旅の最終回となる。